2010/11/16
大阪府立布施工科高等学校のキャリア教育
本校とのお付き合いが始まって4年目。今年の対象は1年生7クラスの学生達。
38名在籍のクラスを3グループに分け、1グループ約10名の構成で、ここに講師が一人入りグループディスカッション形式で展開していきます。私の担当は女子一人含む1年3組のHグループ10名。
私達が学生時代のこの国は若者への保証が確立されていました。
学生時代にしっかり勉強し、クラブ活動に励んで体力強化とコミュニケーション能力を身に付け、高卒・大卒問わず正社員としての就職先もしっかりあり、真面目に勤続すれば60歳まで企業が待遇を保証してくれる社会が確かにありました。
今、勉強頑張っていい大学に入っても正社員になれる人はほんの一握りです。若者が安心して暮らせない、夢を持てない社会になっています。小泉政権時代の『アメリカンスタンダード』が今日のような格差社会を生み出したのでしょうね。
親の年収と子の学歴が比例する、最も危惧する現象がいま出ています。
"国力"を構成する要素は色々あると思います。軍事力・経済力・政治力等々。そしてそれら全ての根幹を司るのが教育ではないかと考えます。"教育力"こそ国の根幹です。
おこがましいようですが、教員の地位が低下している今日の社会で学校だけに子供をまかせるのは無理があると考えます。学校と地域が一体となって子供たちが安心して暮らせる地域社会を構築する必要性を強く感じます。我々中小企業の経営者も、そのいち役を担えないかと考え立ち上がりました。
仲間の多くが製造業に携わっている事もあって、『もの造りの楽しさ・大切さを次世代に伝える事』を活動の理念としています。
これからも、地域や学校現場から要請があれば、時間を惜しまずこの活動を続けていこうと思っています。
子供は国の宝ですから。
-- キャリア教育の目的 --
子どもたちが「生きる力」を身に付ける。
明確な目的意識を持って日々の学業生活に取り組む。
激しい社会の変化に対応し、主体的に自己の進路を選択・決定できる能力を身につける。
しっかりとした勤労観、職業観を身に付ける。
いずれ直面するであろう様々な課題に柔軟にかつたくましく対応し、社会人・職業人として自立していくことができるようにする。