2011/07/10
岩手の復興を願って
2日間のボランティア活動を終え、今日7月10日(日)は観光に徹しました。4月に岩手へ来た折に、
宮古勤務の県庁職員・松岡さんから
『自粛は決してしないでください。元気な関西はしっかり消費活動して、経済の下支えをお願いします』
との懇願を受けました。その意味で、岩手での観光も復興の一助になるという観点からも、今回のツァーが
実現しました。頭を切り替え、今日一日はひたすら消費活動に専念することにしました。
毎年お世話になっている、ホテル東日本を午前6時30分に出発し御子田の朝市へ。これまでも何回か
訪れましたが、今日の買い物客の盛況ぶりには驚きました。昨夜の宴会の席で、小田島さんが
『我々は被災地で暮らしてはいるが、被災者ではありません』と言われました。県内陸部の盛岡は
たしかに元気が戻っている。
ここから、県南へバスを走らせました。次に目指すは猊美渓(写真)。
船頭さんの、竹竿によるかじ取りで砂鉄川を往来する風流な観光船。
総勢20名を超える船頭集がいらっしゃいます。今回で僕は4度目の
乗船ですが、それぞれの船頭さんにあじがあって、冗談を交えての
観光名所の案内はいつ聞いても趣があります。
乗船して間もなく『ごう~』という地鳴りが聞こえ、船が少し揺れ
ました。かなり大きな余震が起こりました。後からの情報で、
宮城で50Cmの津波が観測されたらしい。余震はまだまだ
頻繁に起こっているそうです。
次に、先日世界遺産登録された中尊寺に向かいました。
過去訪れた際と違う光景がここでもありました。
外国人観光客が殆ど居ません。まさしく原発事故の影響でしょう。
日本政府は風評被害を防ぐ方策の手立てと、観光誘致のメッセージを
もっと発信すべきだ!
遅い昼食に、花巻で"わんこそば"をいただき、それから
宮澤賢治ミュージアムを訪れました。
今回お会いした東北の人たちのたくましさには本当に頭が
下がります。
被災者の方々にお聞きしましたが、義援金は全く支給されて
いないそうです。
彼らはそんなものあてにしていないと言っていました。
菅よ、ええ加減にせえ!