2012/03/30
手形破った郵便局員
今日いいことがあった。
郵便局の書留で送られてくる。先日、若い配達員の方が事務所に
上がる階段で足を滑らせ、手に持っていた手形入りの封筒を傷付けて
しまった。『少し破れてしまったんですが・・・』、と悪びれた
様子もなく局員が淡々と言うので事務員が怒ってすぐに上司を呼んで
きなさいと伝えた。もっともなことだ。手形発行元の取引先・購買課と取引銀行に破損の現状を伝え、さ程の損傷が無いという
判断の下、何とか事なきを得ました。その日の夕方、若い局員とその上司の方が弊社にお詫びに来られた。
その際も若い彼は、上司に言われたからいやいや来ているのが分かる程ことの重大性が分かっていなかった。
『あのなァ君、そもそも手形というものがどういう性質のもんか分かってるか?』、の問いに『良く分かってません・・』と。
『局の中で、書留という大切な郵便物を配達する時の注意事項とか留意点とか教えてもらってないんか?』、の問いに
上司の方も含めて教えていない、習っていないの回答にびっくり。
『君に宿題を与える。手形というものがどんなに大切なものか、レポート用紙に書いてもって来い!』
2日後にレポートを持参して持ってきてくれた。
1ヶ月たった今日、ひとりの郵便局員が手形をもって配達に来てくれた。 花粉症のせいかマスクをしていた。
印鑑を押して書留を受け取ったが、すぐに帰ろうとしない。おかしいなと思い顔をよく見ると、例の手形を破った
彼だった。目をみるとにこっと笑ってすがすがしい。『お前か!ええ目するようになったなぁ。ええ感じやで、頑張ってるか?』
『はい、張り切ってやってます!』
若い奴の笑顔はやっぱりいいわ。