2011/07/05
紫陽花
同友会・平野支部で作文講座を月に一度開催しています。毎日新聞の元編集記者、長谷川さんを講師にお招きして
毎回題目を変えて、400字詰め原稿用紙一枚分の作品を仕上げるという取り組みです。
ここで一番勉強させられたのは、"ひらがな"の使い方です。
君の為に→君のために 有難う→ありがとう 素晴らしい→すばらしい etc. ひらがな表記が正しいのです。
最近はパソコンで原稿を書く機会が圧倒的に多く、何でもかんでもマシンは漢字変換してしまうので
いつのまにか漢字だらけの重たい文章に仕上がっていたようです。
そして、花の名前は基本的にすべて"ひらがな"表記が正しいと、長谷川先生のお言葉。
確かに新聞を読んでいると、花の名前はひらがなで表記されています。
パソコンで次の花を入力して変換するとこうなります。
向日葵(ひまわり) 蓮華(れんげ) 曼珠沙華(まんじゅしゃげ) 牡丹(牡丹) 石楠花(しゃくなげ) 百合(ゆり) 櫻(さくら)
どれここれも演歌の作詞に使用されている花です。
さて、今日の表題は紫陽花です。先生の教えを守ると"あじさい"が正しい表記です。
でも、この花に限っては"紫陽花"が似合うと思っているのですが・・・。
『夢』
「父さん、いよいよ明日出発します」 「そうか、ご苦労様」
「二年間の兵役生活で僕がこの国に貢献できることは
何かを探してきます」 「うむ。焦らずゆっくりとな。
母さんが心配するから便りを忘れないように」
せがれを見送るため、親ばか承知で知覧に向かい、
昨日着いた。
その夜、差し向かいで一献かたむけた。
誤った方向に向かうこの国をどう軌道修正していくか。
居合わせた若者たちとも議論を戦わせた。
話が一段落して帰ろうとした際、狭い通路で向こうから来る
若い女性と鉢合わせになった。彼女はすぐさま立ち止まり、
軽く会釈をした。好意に甘て先に通らせていただいた。
二年前からこの国で兵役が実施されるようになった。
以来、世の中が変わってきたように感じる。
髪の毛を染めた若者が居なくなり、彼らの目がいきいきと
輝いている。
「夢」を描きつつ、彼らを支えていく決心が、今日固まった。