2011/09/05
10月公開例会
僕が所属する"大阪府中小企業家同友会"では、毎年秋に大掛かりな仕掛けで運営する例会があります。
会場も平野区内の施設ではなく、都心?のホテルを利用します。名付けて『公開例会』
報告者には、三重県・多気町役場「まちの宝創造特命監」 岸川 政之氏。
彼との出会いは2年前の秋、KNSの伊賀例会でした。その後僕の盟友の
浅利氏共々交友を深め、昨年の秋にVIXの宮川ツァーでお世話になり今に
至っています。
年齢が同じなのと、感性が似通っているので一緒にいても全然苦にならず、
僕にとって飽きのこない人物です。
三重県多気郡多気町 伊勢神宮に近い山間の町にある県立相可高等学校
食物調理科の高校生たちが経営する高校生レストラン『まごの店』は今春
ドラマされ大きな反響を呼びました。
そして同じ相可高校の生産経済化の生徒たちが臨んだ次なる取組、それは
地域の農産物を使った商品を作り販売していく「商品開発プロジェクト」
でした。
岸川さんが、日本経営品質賞という素晴らしい賞も受賞した町内企業の「万協製薬 株式会社」松浦社長に
高校生の企画するハンドクリームに製造について協力を打診したところから話が始まります。松浦さんはこの話を
快く引き受けられ、高校生と一流企業が取り組むSB(ソーシャルビジネス)として高校生の提案を最大限に引き出し、
プロの立場から一流の製品に仕上げることになったそうです。
ハンドジェルを作るにあたっては、多気町の農産物を成分に入れ込むことを条件に生徒たちがジェルのコンセセプトから
パッケージデザイン、ネーミング、入れ込む成分まですべてをプロデュースし、町内の万協製薬(株)が製品化するという
ものでした。
名前は「まごごろ tea ハンドジェル」、通称「まごジェル」です。
テーマは、孫のような高校生が、おじいちゃんおばあちゃん、或いはお父さんお母さんへ感謝の気持ちを込めてプレゼント
できるようなハンドジェルと、生徒たちが考えました。
製品は平成22年10月下旬に完成しました。さらに23年3月には、経産省が全国の120のソーシャルビジネス事例を
特集した「SB・ケースブック」の巻頭グラビアの2番目に零掲載されました。
そして現在は、メンタムで有名な(株)近江兄弟社の目にとまり、高校生が考えたこのブランドが
近江兄弟社とのコラボブランドとして立ち上がろうとしています。